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“JAF Grand Prix SUPER GT & Formula NIPPON FUJI SPRINT CUP 2011”では、日本の2大レースが行われます。
その一つ“Formula NIPPON”とはどんなレースなのでしょうか? このページでは日本の最高峰であるFormula NIPPONについてご紹介します。
| 第1戦 | 鈴鹿サーキット | 5/14-15 |
| 第2戦 | オートポリス | 6/4-5 |
| 第3戦 | 富士スピードウェイ | 7/16-17 |
| 第4戦 | ツインリンクもてぎ | 8/6-7 |
| 第5戦 | 鈴鹿サーキット | 9/3-4 |
| 第6戦 | スポーツランドSUGO | 9/24-25 |
| 第7戦 | ツインリンクもてぎ | 11/5-6 |
日本最高峰のドライバーズレース
欧州、米国に並ぶアジアのビッグシリーズ

フォーミュラカーとは、一定の車両規定で造られた1人乗りのレース専用車両のことで、車体にはタイヤを覆うフェンダーがないのをはじめ、速く走るため、安全のために必要なもの以外はいっさい省かれています。このフォーミュラカーで行われるレースは、世界選手権のF1(フォーミュラ・ワン)を筆頭にたくさんの種類があります。
その1つであるFormula NIPPONは、F3000という規格をベースに、日本独自の工夫を加えて行われています。エンジンはV8で3400cc、600馬力を超えるハイパワーです。また、シャシー(ボディ)は軽く、空力特性に優れており、究極の運動性能を誇ります。
世界的にみても欧州のGP2、アメリカのインディーと並ぶ車両性能で行われており、競技レベルも非常に高いものがあります。当然、国際格式で行われており、海外から参戦する中堅、若手選手も少なくありません。そう言う意味では、日本という枠だけでなく、アジアの最高峰と言えるレースです。
全チームが同じ車体(FN09)を使うため、クルマの性能はほぼ同等。エンジンはトヨタ、ホンダの2メーカーがありますが、両車均衡した性能です。レースの順位はクルマ単体の性能ではなく、ドライバーの技量と車両を微調整(セッティング)する能力とで決まります。ドライバーが主役のレース。それがフォーミュラ・ニッポンなのです。
日本のトップフォーミュラの血統を受け継ぐ
1996年の以来、国内外のトップドライバーが参戦

日本のフォーミュラレースは、1964年に富士スピードウェイで行われた日本グランプリ(現在のF1グランプリではなく、JAFグランプリのルーツ)に源流がある。当時はまだバラバラだったマシンの規格もフォーミュラパシフィックとなり、欧州と同等のF2、そしてF3000と発展していきました。そして、この血統、プライドをそのまま受け継いだのが、フォーミュラ・ニッポンです。
1996年からスタートしたフォーミュラ・ニッポンは、F3000をベースに日本独自の要素を追加。海外に追随する流れから、『日本一速い男』を決める、そしてアジアの頂点レースとして、欧州やアメリカのフォーミュラレースに並び立つ存在になりました。
スタート当初は車体、エンジンとも複数メーカーから供給されていましたが、車体は03年から1種類となり、03年からはローラ社製、09年から現在はスウィフト社製の空力性能に優れたシャシーを使用しています。エンジンは当初無限製の3000ccでしたが、06年からトヨタとHondaの2社が供給しており、09年から排気量3.4リッターの新型へと変更されています。また、タイヤは97年以来、ブリヂストンの1社供給となっています。
全7戦で年間王者を決定
オーバーテイク・システムで戦術性がアップ

Formula NIPPONは、全日本選手権として争われており、各レースの1~8位まで、及びポールポジション(予選1位)にポイントが与えられ、1年間のシリーズ戦(2011年は全7戦)で最多ポイント獲得者がチャンピオンとなります。
レース距離は110kmから300kmとされ、2011年は基本的に250kmで最終戦のみ110kmと160kmの2レース制となっています。タイヤ交換をするピットインが1回以上(レースによってない場合、2回など異なる)あり、ここでのピットワークやいつ入るかの作戦も見どころになります。
Formula NIPPON独自のルールとしては、オーバーテイク・システムがあります。ドライバーがボタンを押すと、20秒間だけエンジン回転が上がってパワーアップ。これによって先行車を追い抜く可能性を高めます。ただし、これを使えるのは決勝中にわずか5回のみ。どのタイミングで使うか、ドライバーの判断力が問われます。ボタンを押すとドライバーの頭上に5個並んだランプが点滅。観客からもドライバーの意志が分かるので、応援に気持ちが入ります。

ウィングカーと言われるFN09シャシー
2社によるエンジン対決も注目

Formula NIPPONでは、2009年より『FN09』というシャシー(車体)が使われています。これは米国のスウィフト・エンジニアリング社が開発したフォーミュラ・ニッポン専用のフォーミュラカー・シャシーです。車体の主要部は軽く、頑丈なカーボン複合材を使用しています。
前部のウィングは独特の二段式で、高い空力性能と共に、衝突時には衝撃を吸収して安全を守る構造になっています。車体の底面は後方に向かって斜めに上がっていく形状で、車体と路面との間を抜ける走行風を利用して、車体を路面に押し付ける力を発生するウィングカー構造を採っています。このため、コーナリングスピードが非常に速く、見る者には迫力ある走りとなります。
エンジンはV型8気筒3.4リッターに統一されています。トヨタが供給するRV8KとHondaが供給するHR10Eの2種類があります。メーカーは異なりますが、公平性を保つためにJRPが一括して管理し、各チームに渡されます。しかし、それぞれのメーカーの設計陣により独自の工夫がなされ、パワーこそ同等ですが“特性”には差が出ているようです。この面では開発競争も少なからずあり、熱心なファンには注目されています。

